アメリカ合衆国 | カリフォルニア州ヨセミテ | 2000.5.27 - 5.28 |
ヨセミテ国立公園でのハイキング |
ヨセミテ国立公園はシエラネバダ山脈の一角に位置し、カリフォルニア州の中間部にある。公園内で一番人気のある場所はヨセミテバレーと呼ばれ、ヨセミテフォールズ・ハーフドーム・エルキャピタン等の見所が数多くある所である。 ほとんどの観光客がヨセミテバレーにのみ留まり、ヨセミテ公園はヨセミテバレーで成り立っていると誤解するが、実際には公園は東西約96キロ・南北80キロに渡る広い敷地を有している。カリフォルニアに住んでいた時には、ヨセミテには年に数回ハイキングをしに行ったが、すばらしいハイキングコースがあちらこちらにあり、とても全て経験する事は不可能だった。 今回私達は、他の3人の友人と共に、120号線沿いのタマラック・フラット(Tamarak Flat)からロッククライミングのメッカとして有名なエル・キャピタンの頂上まで、26キロのハイキングに出かけた。ロッククライマー達は絶壁の表側を登るが、高所恐怖症の私達にはそんな勇気も技術もないので、裏から遠い距離をはるばる登った。ウェスが川を渡っている最中に丸太から落ち、腕と足に大きな切り傷をおい、おしりには大きなあざを作った以外は何事もなく平和な一日だった。 ヨセミテバレーはアメリカの連休で混んでいたので今回は行かず、エル・キャピタン等の写真が取れなかったのが残念だ。 ビジターの為の情報 ヨセミテ公園へは車かバスで行く必要がある。アクセスに便利な町は、サンフランシスコかサクラメントであろう。ヨセミテ国立公園まで運転する前に、カリフォルニア ハイウェー パトロール ロード コンディション ホットラインに電話で、道路が開いているかを確認する必要がある。120号線は雪や雪崩の恐れから閉鎖されている事が多い。 公園の入り口で、公園入場料(2000年5月現在で車一台につき20ドル)を払う。公園内のハイキングコースか数多くあり、ほとんどが短距離で(半日から一日コース)特別な装備は必要としない。軽い登山靴、2リットル程度の飲み水があれば、軽装で出かけられる。 バックカントリー(指定されたキャンプ場から奥に入った場所)でのキャンプには、ウィルダネス パーミットと呼ばれる許可証が必要となる。この許可証は公園入口近くのビジターセンターの隣りの許可証の発行所で無料で入手出来る。但し、自然保護の為一日あたりバックカントリーに入る人数が制限されているので、なるべく朝早めに申請する事をお勧めする。 指定された場所以外で駐車したりキャンプをすると、真夜中に公園管理者に起こされて移動されられる可能性がかなり高い。実際に真夜中に移動させられた友人が何人かいる。夏の期間やアメリカの連休中はキャンプ場がいっぱいになる時が多いので、予約を入れておくことをお勧めする。 ヨセミテ国立公園での熊の被害は年々ひどくなる一方のようだ。年々賢くなる熊に比べて、訪れる人間が賢くならないので、いくら注意されてもキャンプ場に設置されている熊用の食料入れに入れずに、車の中に食料を入れっぱなしにする為、朝起きたら車のドアが引き剥がされていたという事になる。実際に被害にあった車を見た事があるが、予想以上の熊の力に大変驚かされた。 |
ネバダ州リノからヨセミテへ向かう途中の395号線沿いのモノレークでの夕日。ヨセミテへ入るティオガパス(120号線)と交わるすぐ前。 | |
エルキャピタンの頂上で。向こう側にはヨセミテバレー対岸の絶壁が見える。 |
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