イギリス | ロンドン・ウィンザー・オクスフォード・コッツウォルド・ストーンヘンジ・サリスベリー・エイブベリー・バス・ウェルズ | 2000.5.31 - 6.6 |
イギリスでのロマンティックホリデー ロンドン到着 ロンドンにて本格的な世界一周の旅が始まった。しょっぱなからの一番の心配は片道航空券で入国させてもらえるかということ。12年前に、親友のまことヨーロッパでバックパック旅行をした時、ヒースロー空港の入国審査で面倒な事になっていた日本人女性の事を今でも覚えている。 ところが、ガースウィック空港での入国審査は、拍子抜けするほど簡単なものだった。「イギリスにはどれくらい滞在する予定ですか?」という質問に「えーと、2週間位です。」と言ったら、隣りのブースからウェスが「3週間でしょお。」と英語で叫んでいても、何にも問題なく、6ヶ月の許可をもらった。心配して損した。 イギリス人あれこれ(ここに来てシンガポールを想う) イギリスに来て一番感激したのは、人々がとても親切で丁寧なこと。今まで住んでいたシンガポールでの対応に慣れてしまった私にとっては、どこにいってもプリンセスのように扱ってくれる礼儀正しさには恐縮してしまう。 また年配の方々、特に老婦人の気品のある姿にはみとれてしまう。どんなに寒くても(6月なのに長袖一枚では寒い)、背筋をまっすぐのばして、しゃきしゃき歩いている皆さんを私の老後の目標にしたい。 日本(少なくとも東京)では当たり前の事だが、エスカレータでは片側を開けたり、電車から降りる人を先に下ろしてから乗るということがまったくされないシンガポールと比べて、ロンドンの人はとても常識がある。こんな小さな事でも感激してしまう。 またまたシンガポールと比べてしまうが、商売をしている人々がお客さんにとって何が一番良いかという事を一生懸命考えて提案してくれるのも嬉しい驚きだ。シンガポールなら聞かなければ教えてくれないこと、または聞いても知らないと言われるような事を、自らいろいろと教えてくれる。 観光客のペースにぴったり合ったシンガポールの人々のペースに慣れてしまっていた私達には、ロンドンの人の歩くペースにはまったくついていけない。邪魔にならないよう横によけるのが精一杯だ。 イギリスの運転事情 ロンドンで数日間観光した後、車を借りてイギリス内をあちこち周ることにした。シンガポールでは車を運転しなかったので、その前に住んでいたアメリカの運転スタイルに慣れてしまっている私たちにとって、イギリスの運転に慣れるのはそうとうの時間がかかりそうだ。 イギリス人は見通しの悪いぐねぐね道でも、ものすごいスピードで運転する。2台の車がすれ違えない程狭い通りがたくさんある。向かいから車がいつ来るか、びくびくしながら運転しなくてはいけない。 また交差点の代わりに、Round About という円形の道が走っており、交差点に入る全ての車は、Round About の中に入り時計回りに運転し、目当ての道の所で左に抜ける必要がある。慣れれば信号待ちをしなくてすむので楽なのかもしれないが、地名を見てもぴんとこない私達は、どこで降りていいのか分からず、Round About で2・3回ぐるぐる回ってしまう時がある。イギリスの人々は、このRound About でもすごいスピードで走り抜けていく。 イギリス人と働く外国人の話によると、イギリス人の仕事場での能率度はあまり良くないようだ。仕事場でのんびり働いているはずなのに、どうして車のハンドルを握るとスピードがでるのか、不思議なところである。 イギリスの夏? まさかイギリスで、山用の冬装備が重宝するとは思わなかった。6月なのに、長袖2枚着ないと寒い時が多い。もしかして今年だけ特別かもと思ったが、聞いてみると確かに例年より雨は多いとの事だか、気温はそんなに例年と変わらないようだ。ただし、時々南から温暖な風が吹き、40度以上になることもあるとか。 イギリス田園風景とベッド・アンド・ブレックファスト 絵画やテレビ番組でしか見たことのなかったイギリスの田園風景をようやく自分の目で見ることが出来た。どこまでも続く緩やかな丘陵を見ていると(運転していない時は)、心の底までのんびりと出来る。そして時々道沿いに現れる小さな街は、どれも隙のないかわいさだ。 そんな田園風景にとっても似合うのがベッド・アンド・ブレックファストだ。何百年も前からある普通の家の(または豪邸の時もある)2・3部屋を旅人に貸し出しているので、ちょっと知り合いの家に泊めさせてもらっているようなとてもアットホームな感覚だ。またイギリス式の朝食として、フルーツジュース・コーヒーか紅茶・コーンフレーク・フルーツ・卵料理・ベーコンかソーセージ・トースト等が振舞われる。 ベッド・アンド・ブレックファスト(B&B)を探すのに、ロンドンの本屋で買ったBritish Bed & Breakfast (Country Living社)という本が重宝している。カラー写真付きで、道順の説明も親切で、巻頭の地図がとても分かりやすい。値段はだいたい一人一泊18ポンドから25ポンドの間(3000円から4000円位)が多い。 イギリスの食事 12年前に旅行した時は、イギリスのごはんはまずかったという記憶がある。前回の旅行はお金を使わない旅をしていたが、今回は旅の始めということもあり、またシンガポールでごはんは贅沢していた余韻もあり、今のところそんなにけちけちしていないせいか、とってもおいしい食事にめぐり合えることが多い。 パブ(イギリス風居酒屋)での食事も、イギリス料理・イタリア料理はもちろんのこと、インド料理・タイ料理・アメリカ料理(例えばサンタフェ風とか)が2・3必ずメニューに載っている。今のところまずい料理にお目にかかったことはない。12年間の内に物凄く食事事情が良くなったのであろうか。 一日ひとつ この旅にでて発見した事は、一日に大きいことをひとつだけしかやり遂げられないということだ。例えばある日にウィンザー城とオクスフォードの観光をしようと計画する。車で1時間強の距離しかないので、朝早く出発すれば両方見れるだろうと思う。しかし出発までにのんびりしたり、車で迷子になったりして、ウィンザーには午後2時に着く。じゃあお腹すいたから、お昼食べようとなり、結局その日はウィンザー城しか見学できない。 またある日は大英博物館で一日過ごす。 1・2週間しかお休みがなかった時は、精力的にいろいろ見て周る事が出来たが、終わりの見えない旅にでた途端、ペースが極端におちたようだ。 またペースが落ちた後でも、1週間位すると、まる一日何もしない休憩日を体が欲する。この調子では予想以上にのんびりとしたペースで移動することになりそうだ。 |
ロンドン |
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国会議事堂。しばらく寺院だと思い込んで歩いていた。ロンドンは数分歩くとすぐに別の有名な建物や史跡にぶちあたり、あれもこれもと見ていたら、脳がオーバーヒートしてしまったので、この隣りの公園で昼寝をした。 | |
ロンドン橋から撮ったタワーブリッジ。この写真を撮った後、通りかかったおじさんが「あなた達観光客?ほら橋が上がっているよ。珍しいからみてみなさい。」と教えてもらい写真をとったが、別のおじさんの頭が入ってしまい、その写真はぼつとなる。 | |
国会議事堂の脇にあるビッグベン | |
ウェスの高校からの友人スティーブがたまたまロンドンに出張中で会うことが出来た。ミュージカル シカゴを見た後、パブでビールを一杯(ウェスと私は半分こ)。スティーブに絶対写真をホームページに載せてと頼まれた。 | |
ウィンザー城 |
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エリザベス女王がウィンザー城に滞在していたため、旗が掲げられている。1992年に大火災があり、城内の多くの部屋に被害があったが、5年間の歳月をかけて修復作業が完成した。近くの本屋で見た火災後の水彩画の描写が痛々しく、とても衝撃を受けた。美術品の多くは職員・消防署員等が力を合わせて持ち出したため、被害を避けられた。 | |
セント・ジョージ・チャペル
1348年から1528年にかけて建築された。中のゴシック様式の柱はみごとだ。 |
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衛兵の交代
衛兵さん達は真剣にやっているのに、横でウェスが「さて1人の衛兵を交代するのに何人の衛兵が必要でしょうか。答えは5人でーす。」言って笑っていた。 ウィンザー城はエリザベス女王の公式住居で、900年前に征服王ウィリアムがロンドンの西側を守る為に建築された。 |
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オクスフォード |
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クライスト・チャーチ
チャーチという名前はついているが教会ではなく、オクスフォード大学の一部である。 オクスフォードの旅行案内所でオクスフォードの町の歩くツアーのガイドブックが手に入る(1ポンド)。数時間で全ての大学の建物等がひととおり見ることが出来る。 |
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同じくクライスト・チャーチ
中には学生の食堂があり、食堂の壁には卒業生の中で有名になった人々の肖像がが飾られている。 |
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ため息橋
どうしてこういう名前になったかは想像が出来る。オクスフォード大学の二つの建物を結ぶ橋。 |
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コッツウォルド地方(Cotswolds) |
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Upper Slaughter のコテージ。コッツウォルド地方はロンドンから車で数時間で行けるので、ちょっとおしゃれなホテルやB&Bがたくさんある。値段もちょっと高めだ。 | |
数日間泊めてもらったカリフォルニアからの友人のTimとStow on the Woldで。 | |
ストーンヘンジ (Stonehenge) |
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5000年ほど前に作られたといわれる、ストーンヘンジ遺跡。一部の岩ははるばるウェールズから運ばれてきたらしい。いったいどうやって運んだのだろうか。答えのない謎がいろいろとある遺跡である。公園内に入っても近くまで寄れないので、入場料けちって、外から眺めた。 | |
エイブベリー (Avebury) |
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ストーンヘンジの近くあるエイブベリーの遺跡。こちらは近くまでいけるし、規模も大きく回りの土手を歩いたりしてとても楽しかった。 | |
大きな円形を描く巨大石の一部。 | |
サリスベリー大聖堂 (Salisbury Cathedral) |
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1220年から1258年にかけて建築されて、イギリスでもっともすばらしい中世建築といわれている。
イギリスでもっとも高い尖塔は一世紀後に追加された。 |
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サリスベリー大聖堂内のステンドグラス | |
サリスベリー大聖堂内のステンドグラス
私の一番のお気に入りの青いステンドグラスは正面の壁を飾っている。写真では詳細が見れないのが残念だ。 |
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バース (Bath) |
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ローマ帝国時代に築かれた、ローマ式大浴場
町の名前は浴場(Bath)からきている。となりの部屋から温泉が湧き出ており、長い間人々の憩いの場所となっていた。 ウェスは今でも温泉に入れると勘違いしていて、今は水に触ることも出来ず、とてもがっかりしていた。 |
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バース寺院(Bath Abbey)の正面 | |
バース寺院(Bath Abbey)のステンドグラス | |
ウェルズ大聖堂 (Wells Cathedral) |
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Bishop's Palace から見たウェルズ大聖堂
大聖堂が池に映っている。緑が美しい。 |
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ウェルズ大聖堂の正面。 | |
ウェルズ大聖堂内のとってもふるーい時計
正午に音楽がなり、時計の上の馬に乗る人々がくるくる回りだした。 |
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