タンザニア レイク・マニャラ、ヌゴロンゴロ国立公園 2001.03.01 - 2001.03.04

動物王国

ケニヤ・タンザニアに来たら是非やりたいと思っていたのがサファリツアー。車にのって野生動物をいっぱい見てと勝手に想像していたのだが、ウェスが子供の頃に経験したサファリツアーの思い出は良いものではない。一日中車に乗っても、動物が見れるのはほんのわずかの時間で、ほとんどが移動についやされるという、子供にとってはつらい経験だったようだ。

タンザニアとケニアでのサファリの一番の違いはその費用にある。ナイロビで仕入れた一番安いサファリの値段は、イクバル・ホテル内のケニヤツアーズの一日あたりUS$50だが、タンザニアのモシでの一番安い値段はUS$80であった(両方とも3人以上集まった場合の値段)。この値段の違いは、国立公園料からくる。タンザニアでは一日一人US$25だが、ケニアではだいたい一日一人US$10である。

ナイロビのサファリ会社で信頼出来そうな所が見つからなかったことと、いくつもの国立公園でのサファリを経験した人が全員薦めていたタンザニアのヌゴロンゴロ・クレーターを信頼できるツアー会社Zaraを利用して訪れたかったので、キリマンジャロ登頂の後、モシから気軽に行ける、レイク・マニャラとヌゴロンゴロ・クレーターでの4日間サファリに参加することにした。

残念ながら同じ日に同じ場所に行きたい他のグループがいなかったので、かなり割高な2人だけのプライベートツアーとなってしまった。一人1日US$100で、屋根が空いて動物が観察しやすくなっているランドクルーザー(観光客5人まで乗れる)と、ガイド兼ドライバーひとり、専用のコックが付いて来る。4日間サファリのお決まりのルートには、上記のレイク・マニャラとヌゴロンゴロ・クレーターの他にセレンゲティ国立公園も普通入るのだが、子供のころの移動ばかりのいやな経験を繰り返したくなかったウェスの希望により、2つの国立公園に絞ることにしたのだ。

レイク・マニャラ国立公園

アリューシャの町からランドクルーザーで約90分西にある、レイク・マニャラ国立公園は常に地下水が豊富にあり、乾季でも緑が失われることのない動物天国である。また動物だけでなく、蚊の宝庫でもあるので蚊よけ薬は欠かせない。

第一日目の夕方に数時間と第2日目の午前中4時間位、ランドクルーザーでサファリに出かけた。最初の1時間はバブーン位しか見れなくて、こんなことならあんなにお金をかけるんじゃなかったと後悔し始めた途端に、道路のすぐ横の木の上で昼寝するメスライオンに遭遇した。顔つきといい、しぐさといい、まさに大きな猫だった。ここから私たちのサファリ運は上昇しだしたようで、きりんの親子・シマウマの親子・象の群れ・バッファロー・インパラ・ベルベットモンキーと次から次へと野生動物に遭遇しだした。しかしこの日はカメラの電池の調子が悪くて、バブーンの写真しか撮れなかった。次の日の朝は予備の電池も持ち準備万端で出かけた。

ヌゴロンゴロ国立公園(ヌゴロンゴロ・クレーター)

ヌゴロンゴロ国立公園内にある、ヌゴロンゴロ・クレーターは標高2200メートルのへりに囲まれた標高1600メートル・直径20キロのクレーターで、アフリカでも有数のサファリの場所であるという。

第2日目の夕方にレイク・マニャラを出てヌゴロンゴロ国立公園へ向かった。前日のキャンプ場と違い、ヌゴロンゴロ国立公園のシンバ・キャンプ場は設備も限られている上に標高も高いのでとっても寒い。第3日目はお弁当を持参して、朝8時半から午後4時半まで1日みっちりの動物鑑賞となった。ここは動物の宝庫という評判に嘘はなかった。シマウマを見かけるとそれは何千匹もの群れであり、かばも池で群れていた。2匹のサイは池のほとりで向かい合って真剣勝負をしており、象も団体行動をしていた(レイク・マニャラの像では一匹で行動していた象が多かった)。ガゼルやバッファローはもういいからと言いたくなるほどあちこちに出現した。そしてこの日は子供のライオン3匹とも接近することができた。

しかし、このような好条件のサファリに参加出来ても、正直言って一日車に乗ったままのサファリにはいい加減飽き飽きしてきた。4日間のサファリが私たちの限度と言えるかもしれない。


レイク・マニャラ国立公園

サファリに来たら絶対象を見たいと思ったが、まさかこんな近くで見れるとは思わなかった。ガイドに緊張した声で「音を出さないで」と言われてから、息もひそめて「車が攻撃されませんように」と祈りながらじっくり観察した。

前日は木に登ったメスライオンを見かけたが残念ながらカメラの電池の調子が悪くて写真を撮れなかった。明日も出てきてねとお願いしておいたら、今日はご主人が木に登って休憩していた。子供のライオンと一緒にお母さんが狩りから帰ってくるのを待っている所かな。

ヌゴロンゴロ国立公園

さみしく横たわるバッファローの骸骨。

驚くほどの数のフラミンゴが見られた。

それぞれ模様が違うと言われるシマウマ。ウェスは鼻の上の模様がお気に入り。

ライオンの狩の跡をガイドが見つけて待機していると、餌のことが心配になったのか子供達3匹が観察にやってきた。遠巻きにして見ていたがそのうち飽きたのか、私たちの車の下で涼みだした。

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