スイス | チューリッヒ | 2000.8.17 - 2000.8.20 |
ファンキータウン チューリッヒに来る前の、私達のスイスの大都市に対する印象は、清潔だけれどもパンチが足りないというようなものだった。山登りが目的でスイスに来たので、友人のいるルツェルン以外の都市には、訪れるつもりはなかった。 しかし、ロンドンとカリフォルニアから友人が合流して、スイスからオーストリアへ抜けるハイキングをした後、彼らが飛行機に乗るためにチューリッヒに来なくてはいけなかったので、一緒に一泊することにした。 他のスイスの町が、午後9時には店が閉まってしまい、街中が死んでしまうのに比べて、チューリッヒでは、真夜中過ぎまでどんちゃん騒ぎが続いていた。街には、アートギャラリー、エスニックアクセサリー、また他のいろいろな専門店が並んでおり、ウインドーショッピングしていても飽きない。サンモリッツでは、世界中どこへ行っても大差のないブランドもののお店しかみかけなかったのに(ブランドものに縁のない私たちには好きになれない街だった)、チューリッヒでは個性的な店がたくさんあった。 結局1泊のみの予定が、3泊することになった。 スイスの他のまちでは、じろじろ見られることが多かったが、ここでは私より奇妙な人々がいてまったく目立たなくなった。格好が奇抜な人よりも、一見普通の社会人風の人々を、夜水着姿で橋で見かけたら、いきなり川に飛び込んで泳ぎだしたりする方が驚く。とても封建的で、はめをはずすことのなさそうな、スイス人に対する印象ががたがたと崩れ落ちたのだった。 チューリッヒが気に入ったもう一つの理由は、すばらしい和食のお店を見つけたことにもある。開店してからもう20年もたつというお店は、まるで日本に帰ってきたような落ち着ける雰囲気がある。日本のホテル関係の学校の生徒さんを、従業員として採用しているので、ウェイトレス・ウェイターの皆さんもきちんとしていて、見ていて本当に気持ちが良い。オーナーの沙羅さんは、お客様においしいだけでなく、体に良いものを食べて欲しいという気持ちから、材料はなるべく新鮮なものを使おうと努力されている。缶詰や出来合いのものは、なるべく使わないようにしており、ソース等は全て自家製である。塩焼きのさけに付け合せでついてきた、甘いプラムは、ご自宅の庭で有機栽培で育てたそうである。
|
川はチューリッヒの街の大切な焦点となる。一列に並ぶ鳥と、日光浴する人間達。ウェスによるとトップレスの人たちがたくさんいるようだ。 | |
朝ご飯を食べたカフェで知り合った、地元の大学生に教えてもらった、大学のキャンパス内で街を見下ろせるスポットから見たチューリッヒの街。私のお気に入りのお昼寝の場所となる。 |
Copyright © 2000-2002 Wes and Masami Heiser. All rights reserved.