スペイン | バルセロナ | 2000.12.22 - 2000.12.27 |
ガウディに再会 12年前にバルセロナを訪れた時には、のんびりとした街という印象があった。しかし今回、南仏の田舎から移動してきたせいか、人が多くあまりにも大きい都市で落ち着かない気分である。窓のない牢獄のようなホテルの部屋を出ると、外は毎日雨が降っているのも助けにならない。 しかし、そんな状況でもバルセロナの誇るアントニオ・ガウディの建築物には、圧倒される。2度目に見ても充分楽しめる意外性が彼のデザインには溢れている。クリスマスで美術館の多くは閉館している中、ガウディのアトラクションは開いているのもありがたかった。 ガウディの作品の中で、一番人気はサグラダ・ファミリアであろう。1882年に建築が始まってからもう100年以上も経っているのに、完成にはまだ程遠い。そのデザインのスケールの大きさが理由だと思うが、建築の財源がサグラダ・ファミリアへの入場料(2000年12月現在800ペセタ)と個人の寄付のみなのも理由のひとつかもしれない。しかし、驚いたのは12年間の間に随分工事が進んでいたことだ。私が死ぬまでには完成はしないだろうが、何十年後に訪れる機会があれば、完成後の姿を想像できる位にはなっているかもしれない。 スリにはやられなかったけど 何人もの人にスペインに入ったらスリに気をつけろと注意された。バルセロナの町ではクリスマス休暇を過ごす観光客も多く、毎日どこからスリがやって来るのかと、精神過敏になりながら歩いていた。しかーし、私たちは意外なところでやられてしまった。 アジア料理に飢えてきた私たちは、地下鉄リセウ駅近くのFerran Streetにある香港料理のお店に入った。メニューによると、一品大体500ペセタから1000ペセタの辺りである。ちょっと親切すぎる香港人オーナーが注文を取りに来た時、ソフトドリンクはコーラとファンタしかないと言われた。「じゃあ水でいいです。」というと、「あなた達の為に特別に新鮮なオレンジジュースを絞ってあげるよ。」と言われて、「じゃあ、ふたつ。」と答えた。こんな風に”特別”の食べ物を注文していったら、会計時に1万5百ペセタを請求された。これは大体6千円以上で、物価の安いスペインではとんでもない金額である。 それ以降はメニューに載っているものを金額を足してから注文するようにしている。以来私たちの食費は、二人で1500ペセタから2500ペセタにだいたい収まっている。こんなことをしなくていけないのは、チェコのプラハ以来である。人を疑わなくて済んだ南フランスが懐かしい。
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バルセロナ | |
ゴシックスタイルのカテドラル。内部は今まで訪れた寺院の中で一番大きなものだった。夜はライトアップされて、ステンドグラスも外から見えるのでとてもきれい。しかし、この界隈でグループで行動しているスリの集団を見たので要注意。 | |
隣りの公園から見たサグラダ・ファミリア。高い塔と右側の建物と左側の他と物は建築時期が違うせいだと思うが石の色が全然違う。左側はまだ汚れていない白い色。 | |
遠くから見たサグラダファミリア。四角いビルが立ち並ぶなかで、サグラダ・ファミリアの姿は異様でもある。これから今ある塔(100メートルに及ぶ)よりも高い(170メートル)塔が建築されるそうである。 | |
ガウディがデザインした小高い丘の上にある緑の多い公園(Park Güell)では、子供の頃読んだ絵本の世界が広がっている。こんなに奇妙な建築物なのに、不思議と自然と一体化している。 | |
同じくPark Güell。見晴台からはバルセロナの町と地中海が見渡せる。サグラダ・ファミリアの遠景写真はここから撮った。 |
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