ネパール | カトマンドゥ | 2001.10.5 - 2001.10.13 |
ネパールへ |
カトマンドゥでは、エジプトのダハブで出会ったカークとモウレンに再会した。エジプトで別れた後、彼らはアフリカ大陸を縦断して、インドを周った後ネパールに入った。エジプトで出会ったときより一層たくましくなった二人と一緒にチベットへ向かうことになった。彼らのホームページはこちらへ。http://www.BackpackWithUs.com
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ネパールでのトレッキングのベストシーズンは10月なので、トレッキングが目的でネパールに行く私達は、ウェスの弟の結婚式と私の妹の婚約者家族との食事会後、すぐにネパールに向かうことにした。 ウェスの弟の結婚式の為に帰国したアメリカからバンコクまでは、マイレージを利用してただで往復できるので、バンコクに数日滞在して、ネパールまでの格安航空券を探すことにした。旅行会社に行く前に、インターネットでバンコクからネパールまでのフライトの空席情報を調べた。Travelocityによると、10月中は5日以外は全て満席である。この情報を元に、旅行会社を訪れると調べもせずにネパール行きは10月中はずっと満席だよとつれない返事をされた。1軒目の旅行会社はコンピュータが壊れていたので、2軒目の旅行会社でようやく10月5日は確かに空き席があることが確実に分かった。バンコクではウェスの友人が住んでいるので、もう少しゆっくりしたい所だったがそうも言っていられず2日間であわただしくネパールへ向かった。 カトマンドゥ上空からみた景色は、高い建物などひとつもなく、緑が豊かなのんびりとした国みたいだというのが第一印象だった。しかし、空港を一歩出るとタクシーやホテルやトレッキング等の客引きが待ち構えていて、のんびりとした印象は跡形もなく消え去ってしまった。客引きを連れて行くと宿は割引をしてくれないので、少々割高だが料金前払い制のタクシーで街中まで行くことにした。タクシーに乗り込んでふと気が付くと、助手席に見知らぬ男が座っていた。「ちょっとあなたは誰?」と聞くと、「私はトレッキングのガイドです。ホテルの者ではありません。町まで案内しましょう。」などと嘘っぽい事を次から次へと並び立てた。「ビジネスをしたいなら、別の観光客を探した方が良いよ。」という私達の助言はまったく耳に入らないようで、次から次へといろいろなことをまくし立てる彼に嫌気が差したウェスは、今度はタクシーの運転手にタクシーを止めるように頼んだ。運転手にこの男がタクシーを出ないなら私達はお金を払い戻してもらうと言うと、運転手がこの男に一言どなり、男はようやく諦めてタクシーを降りた。男が降りたあとタクシーの運転手は嬉しそうに、「あいつはトレッキングのガイドなんかじゃない。ホテルの回し者で悪い男だ。」と教えてくれた。その男は空港までえんえんと歩いて帰り、商売仲間の笑い者になったことであろう。 安宿が集まるタメル地区には、旅行者に必要なものが全て揃っている。旅行会社・両替商・古本屋(日本語や英語の本)・パン屋・コンビニ・レストラン・インターネットカフェ・遠距離電話屋、そして格安の登山用品から民芸品を売る店等が数え切れないほどある。航空会社のオフィスは徒歩10分位の所にまとまってある。他の発展途上国の町と比べると、比較的清潔であり、交差点では警察官が交通整理をして違法駐車をしないよう目を光らせている。 またタメル地区の旅行会社では、チベットへのツアーの申し込みやトレッキング・登山・ラフティング・バンジージャンプ等の手配をする事が出来る。旅行会社には2種類あり、自分達でツアーを企画して直接観光客に販売するツアーオペレーターと、ツアーオペレーターに手数料を払い、ツアーオペレーターが企画したツアーを販売するトラベルエージェントがある。ネパールからチベットへの国境越えはその時の情勢により完全に封鎖されたり、あるいはグループツアーに参加すれば入れたりと、刻々と変化する。2001年10月時点では、旅行会社のグループツアーに参加すればチベットに入ることが出来るが、チベットに入る時点でチベットを出る事を証明するバス券か航空券を持っていなくてはいけない。チベットから中国へ抜ける場合はバスでゴルムドへ行くのが一番安い方法だが、チベットからネパールに戻る場合は、現在は飛行機で戻る方法しかない。数週間前までは、ネパールとチベット間を陸路で往復することも可能であったようである。 1週間かけていろいろな旅行会社や店を調査した結果、私達が信頼できると確信した場所は以下の通りである。
チベットへのツアーは、カトマンドゥに4つしかないツアーオペレーターの一つである、グリーンヒルツアーズにお願いすることにした。また、6000メートル級の山への登山指導は、グリーンヒルツアーズに紹介してもらったFar Outのラジャンに依頼する予定である。ラジャンは、ネパールとインドのロック・クライミングとアイス・クライミングの指導資格を持ち、現在英国の指導資格を取得途中である。6000メートル級の山への登山指導を行う所は、数ヶ所しか見つけることが出来なかったが、その中でラジャンだけが安心して任せられると確信できた。 また、カトマンドゥ市内には数々のヒンドゥー寺院やチベット仏教寺院がある。チベットに入国するための中国ビザを1週間待っている間に、私達もいくつか訪れてみた。
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カトマンドゥ | |
Durbar (Palace) Squareは、昔の王宮があった所である。いくつかの建物が点在し、観光客とそれを狙う物売りでとても賑わっている。 | |
Durbar (Palace) Squareのすぐ隣にあるBasantapur Squareでは、金属や木製の工芸品を売る商人で溢れている。 | |
Hiti水道からは、水が絶え間なく流れており、地元の人の洗濯と水浴びの場所となっている。 | |
Swayambhunath仏教寺院は、カトマンドゥと見下ろす小高い丘の上に建っている。色とりどりの祈祷旗が風に舞う姿には、心を動かされる。 | |
Swayambhunath仏教寺院の下でポーズを取る聖(?)人。 | |
生まれて初めて手相占いをしてもらうウェス。本人によると過去や現在の事はは9割間違えていたので、将来の事も9割間違えているだろうとのこと。 |