キルギス共和国 コチュコー・ソンコル湖 2002.08.31 - 09.02

遊牧民のユルタに泊まる

標高2900メートルにあるソンコル湖は、周りを広大な草原に囲まれていて、こんなに高い所にあることを忘れさせられる。夏の間はやぎや牛の放牧をするキルギス人のユルタ(遊牧民の移動式テント)が湖周辺のあちこちに見られる。観光客はこれらのユルタに泊まることが出来る。カラコルで会った観光客はソンコルの景色を絶賛していたが、カラコル近辺でトレッキングをした後で訪れたソンコク湖は、乗馬を楽しむ以外はこれといってやる事もないので、キルギスの遊牧民族の生活ぶりを垣間見る事を経験出来る以外は長居する必要はなかった。首都のビシュケクからも間単にこれるので、山の好きな人々は、ビシュケクからまずソンコル湖に訪れてから、イシ・クル湖南岸経由でカラコルへ入った方が良いだろう。

ソンコル湖へ訪れるベースとなるのはコチュコーという町である。ビシュケクの西バスターミナルから乗合タクシーで一人120〜150ソムで約3時間程でたどり着ける。コチュコーからソンコル湖へは公共の交通手段がないので、タクシーを使うしかない。

シェパード・ライフ

ソンコル湖を訪れた人々のほとんどがコチュコーにあるシェパード・ライフという組織でユルタを紹介してもらっていた。スイスのNGOが始めたシェパード・ライフでは、キルギス人の家庭でのホームステイやユルタでの宿泊を斡旋している。宿泊料金や食事代はあらかじめ決められているので、安心して利用出来る。またソンコル湖でシェパード・ライフに参加しているユルタと参加していないユルタ両方に泊まった旅行者の話を聞くと、シェパード・ライフに参加しているユルタの方が衛生面できちんとしているという事であった。彼らはソンコル湖での経験をとても評価していたが、食べ物でかなり問題があり、私達に下痢止めの薬を持つように勧めた位であった。私達の泊まった所ではまったく食事には問題はなかった。

コチュコーで2人のドイツ人観光客と一緒になり、4人でタクシーをシェアしてソンコル湖へ向かった。着いた日は1時間乗馬を楽しみ、馬で走っていっても景色があまり変わらないので、この辺りを歩いてもあまり面白くないかもしれないということで4人とも合意した。彼らは帰りは歩いて帰り、道路まで出たらヒッチハイクをする予定でいたが、天気も悪いし、彼らもカラコク近辺でトレッキングをした後だったので、翌日一緒にタクシーでコチュコーに戻る事になった。

その日の晩雨が降り出し、テントの数箇所から雨漏りがして、あわてて荷物を動かした。翌日の朝にはその雨が雪に変わり、まったく冬装備の準備をしていなかったタクシーは動けなくなってしまった。しかししばらくしたら雪がやみ、お昼頃までにはほとんど雪がとけたので午後にコチュコーへ戻った。同じ日に4人でタクシーでビシュケクまで戻ることが出来た。

ソンコル湖で宿泊したキルギス人のユルタ。天井には天窓があり太陽の光を効率的に取り入れるデザインになっている。ユルタの天窓はキルギス共和国の国旗のデザインに使われている。
到着した日の午後には乗馬をした。
翌日起きてみると雪が降り出していた。朝食を食べている間にも雪は降りつづけ、辺り一面真っ白になってしまった。結局数時間雪がとけるのを待つはめになった。

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