エジプト ルクソール 2001.05.18 - 2001.05.20

王家の谷

ルクソールは紀元前1570年から1090年の間、エジプト王国の歴代のファラオがここを住家とした事から栄えた。3000年以上経った現在でもその当時の面影を、カルナック寺院やナイル西岸の王家の墓の様子から偲ぶ事が出来る。

アスワンでもそうだったが、ルクソールでは5月中旬でも日中の暑さは耐えがたいものがあった。暑さに体のエネルギーを吸い取られてしまい、一日に出来る事が限られてくる。一日はカルナック寺院に行き、日が暮れて涼しくなってからミイラ博物館を訪れ、また別の日にホテルからのツアーでナイル西岸の王家の谷と王妃の谷を訪れた。

普通なら自分たちの力で観光することを好む私達だが、このナイル西岸ツアーには捨てがたいメリットがいくつかある。一つはエジプト考古学に詳しいガイドが付く事。もう一つは暑い中広い敷地内を移動する交通手段を獲得する心配がない事。そして最後にナイル西岸の一番のハイライトと言える、ネフェルタリ王妃の墓の券をツアーの人が買ってくれる事だ。ネフェルタリ王妃の墓には1日150人までの入場制限がある。また1回に最大10人、15分までしか入れない。写真撮影も厳禁である。入場券は当日にしか購入できないので、チケット売り場の開く午前6時(夏は5時)に行き並ぶしか方法がない。しかしツアーに入ると10ポンドの手数料を払えば、ツアーの人がコネクションを利用してチケットを手配してくれるのだ。こういう苦労をしてでもネフェルタリ王妃の墓は見る価値が充分ある。保存状態の良さは奇跡的で、壁画の色彩の美しさは三千年の月日が過ぎた事を忘れ去れる威力がある。


ルクソール市内

ルクソール神殿は夜になるとライトアップされて、幻想的なムードを出している。

女の子が太陽の下でパンを発酵している所。一見のどかな風景だが、道はロバの糞や他のごみがちらかっており、衛生上大変よくない。エジプトでよく食中毒にならなかったものだ。
カルナック神殿

カルナック神殿の入り口につながる通路の両脇を守るスフィンクスの列。

6000平方メートルもある中庭では、壁画に覆われた巨大な円柱に圧倒される。
ナイル河西岸

アメノフィス2世の墓にある棺。この墓にある壁画は独特の色合いである。

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