中国 四川省・九寨沟・黄龍・松藩 2002.05.26 - 05.29

浮世離れした景色

九寨沟

初めて九寨沟の写真を見た時、あまりの水の色の美しさに驚き、きっとこれは写真の修正をしたに違いないと思った。しかし実際に行って池を見てみると、現実に写真と同じ青からエメラルドグリーンに渡る幻想的な色の上、あまりに透明度が高い為、周りの雪山や木々の緑と合わさると、この世の景色とは思えない美しさだった。自然の美しさに加えて、九寨沟にはチベット人の村がいくつかあり、チベット寺院や祈祷旗・マニ車を見かける。

少し前まで成都から九寨沟へ行くには、バスで数日間かかったが、現在は成都の新南門バスターミナルから朝7時発の直行バスが出ており、14時間くらいかかるがその日の内に九寨沟にたどり着ける。成都で買った九寨沟の地図では、公園内での宿泊は不可能になったと書いてあったが、公園内にある村で泊まる事もまだ可能のようである。私達は夜9時過ぎにバスが最終的に止まったホテルに、他を探す気力もなかったのでチェックインし、翌日一日かけて公園内の観光をし、2日目も公園外の同じホテルに泊まった。

公園の入場料は中国の感覚からすると桁外れに高い(外国人115元、中国人135元――中国で中国人料金の方が高いのはここだけ?――、学生または65歳以上45元)。また公園内の乗り降り自由のバスは90元かかる。入場料がこんなに高くなってしまったとは思わなかったので、一瞬諦めて帰ろうかと思った。しかしバスで14時間もかけてやって来たのだから行ってみようと決め、公園に入ってみて予想以上の美しさに驚かされたのだ。

公園が自然維持にかける努力には感心した。広い公園内は禁煙で、もしかしたら世界で1・2を競うタバコ好きの中国人が、一日中タバコを吸えない規則を守り、何百人(何千人かもしれない)も見かけた中国人団体観光客の中で、タバコを吸っている人は一人も見かけなかった。一般の車の公園内への乗り入れは禁止され、公園が管理する特別なバスを利用するか歩くかしなくてはいけない。また、むやみに公園内を歩く事も出来ない。しかし、板張りの道が公園中に作られており(現在工事中の部分もある)、道路から離れて自然の美しさを満喫する事も出来る。自由に歩いて、好きな所でキャンプをしたいと思って来るとがっかりするかもしれないが、九寨沟の美しさを守る為には仕方がないと思わざるをえない。九寨沟が現在の美しさを出来るだけ長く維持できるようにと祈りながら九寨沟を後にした。

黄龍

黄龍ではトルコのパムッカレやアメリカのイエローストーン国立公園で見られるような、石灰が固まって出来た白い石灰棚で有名であるが、パムッカレやイエローストーンより大規模で、比べられない程美しい。一番きれいなところは道路から4キロ登ったところにあり、高度3100メートルから400メートル登るのはなかなかつらい。

九寨沟からは朝6時半に、黄龍行きのバスがある。11時頃黄龍に着き、午後3時まで駐車場で乗客が戻るのを待ち、九寨沟へ戻るので、バスに荷物を置いて数時間観光が出来る。乗客のほとんどは九寨沟には戻らず、メイン通りに出た所にある川主寺という町でバスを降り、成都方面のバスへと乗り換えた。私達は川主寺から南にある松藩に行く為、タクシーに乗り換えた。

五花海(Five Color Lake)の中には、昔倒れて沈んだ木々が全て見える。水の美しさは自分の目を疑うほどであった。
諾日朗滝に流れ出す前に、水は多くの木々の間を流れていく。
こけに覆われた対正滝の岩。
臥龍海の水の色は、池の深さにより色が微妙に変わる。余りに水が透明なため、池に沈む木が浅いところにあるように見える。
黄龍の石灰棚

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